「この茶湯のようでありたい。」
濡れそぼる日の色の淡い風情のなか
涙は朝露のように光って見えました。
お茶を淹れる、飲むは
自然に触れる行為、
そこへ座るだけで
人は自ずから息を深くして、
いまの流れへ委ねながら
心を浄化されていきます。
煎を重ねても枯れきらず
みずみずしさを浮かべる茶湯、
二千六百年分の一期一会。
⚪︎
いまのちょうど良い
を 知るために
手先に慣れたそれらしい術を一つ
また一つ、と手放していく。
そのみちすじは
セオリーではなく、
体の感覚のそのままに
心を追い求めていく深遠な世界。
茶湯に映るものと
向き合うときを愛おしみ
目の前の人とその喜びを
分け合えるとすれば、
嬉しく、思います。
le you
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