秋風に触れ、草木は黄ばみ枯れてゆく。
その儚さに触れ、小さなため息をつく。
いつの間にか黄昏ていく空の
その景色を読むような10月の'on reading。
思いがけずに散らばったものを
どうしてまた集めればいいのか。
ずっと考えていた。
自由でいて正しい秩序のあることを。
言葉では説明し難く
考えてもすぐに答えは見つからなくて、
灯した炎がふいに消えてしまった暗がりと寂しさの中で、しばらくを過ごしていた。
−
その旋律を聴くだけで 見える景色のかわる音楽があるように、
その一杯を口にするだけで 心の深い場所とアクセスできる茶湯がある。
自由な世界、
すぐそこの遠い場所。
素直な心をもち、正しい技術を学び、純一な道具を知る。
淹れる人と飲む人の触れ合う呼吸が途切れないよう寄り添いながら、
時間へ語りかけるもの、その全てを出合わせていく。
お茶の道を歩んでいくということ、
大切に想うことは きっと叶えられると信じています。
@読む時間 次回は..「紅のこきゅう」
謝謝 念茶