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如
・
七
月
深い谷の底
さわ、さわと漣のように揺れるシダへ
光がぽっと降りた一瞬の眺めに
ふと 足が止まる。
10:12
シダ、って一纏めにシダ、
そう思っていたけれど、そうではなく
まるで切絵のようなシルエットの葉、
そのひとつを観察するようになると
どれもこれもユニークで繊細な意匠があり
独特の存在を放っていることに気づきます。
「シダの海がその妖しい魅力を
ふんだんに発揮するのは、
なんといっても森が霧雨にぬれそぼる
ヤマセ(海霧)の季節です。」
とは、ガイド本に書かれた一文。
シダへ映る高木の枝葉の影も
また 美しい、
日々に美しさを見出せること
それは、倖せ。
生きるとは日々のことだから。
( 真森のharmonious archive | 34.シダの美)
le you

ティトゥリート

茶、一席

森を想う 休憩室

森の話をしたくなったら立ち寄れる場所、自然を訪ねる方のための休憩室
となればいいなと想いのふくらむままに、空間へ手をあて、整えています。
森を愛してやまない人たちの眼差しに触れたい、その密やかな悦を知りた
い、わたしも体感をとおして親しんでいるうつくしさやしくみを話したい、
森といるともぅもぅ心底から癒やされて、全身全霊が溶けていく。
ほんとうに全部がここにある、そう感じられる森と愛とを交流させていく
そんな場所を、ここにひらくことが叶えられますように。

作品

日本の北から南それぞれの場で暮らしを営み、自然やものや人と優しい関
係を築きながら集うことの心地よさを尊み合える創り手の作品を、「森を
想う休憩室」と、時々こちらの頁にも展示いたします。
北奥やご縁ある土地より分けていただく天然素材とその源泉ごとを染ゅま
せて創作しているけはい香も、形となる時々に展示販売をします。
この調和の世界に生じる愛着を形づくる、森から教わるいのちの風景が
表現されることの喜びをお祈りしながら、
夢中になれるものが
毎日毎日、今という瞬間にある、
そのどうしても美しい光景を
あなたに見てほしい、
ゆるまって
ひろまって
縦横無尽に動いているエネルギー
ありのままに 満ちていく、
森へ、お茶と、暮らすように遊び、
静けさと恍惚、自分の声に気づく旅、
わたしはご案内をしたくて
うずうずしながら
暮らしの隣に扉をひらいて
お待ちしています。
李由羽 | about

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